わが子の体調不良が続くと、菌活しているのに思ったほど良くなってる感じがしない。。
そんな風に不安になることもあると思います。
ではなぜそう簡単に善玉菌が増えないのでしょう。
それには理由があるのです。
【善玉菌は自然に増えないが悪玉菌は勝手に増える】
腸内フローラでは、食べものを餌に、様々な細菌が陣取り争いをしています。
このとき注目するべきことは、
善玉菌は自然に増えないのに悪玉菌は放っておいても勝手に、
早いスピードで増えていくということです。
それはなぜでしょうか。
わが子たちのお腹の中は39度前後。
真夏の炎天下のような場所にある食べものは当然腐ります。
腐敗させるために悪玉菌がこぞって活動するから、
こちらが努力しなくても増えていくのですね。
そこに待ったをかけるのが乳酸菌(善玉菌)です。
乳酸菌は食べものを腐らせる悪玉菌を抑え、抑えるだけでなく、
自らは醗酵という生き物にとって良い働きをしてくれます。
【醗酵と腐敗】
生きものの役に立つ微生物のはたらきを「醗酵」といい、
微生物の力で身体に良いものを生み出すことを指します。
逆に悪いものを生み出してしまう働きを腐敗といいますが、
実はこの2つ、生化学的には同じなのです。
【区別は認識と目線】
たとえば、納豆は豆が醗酵したもので身体に良い食品であることを私たちは知っています。
しかし、納豆を知らない国の人たちは、豆がただ腐ったものだと見做すでしょう。
◆微生物を味方と捉えたら醗酵
◆微生物を敵と捉えたら腐敗
この2つはどう見るか思うか、また知っているかいないかの曖昧な目線で分けられます。
【育菌の必須性】
身体に悪い「腐敗」をさせないために、
腐敗を抑える乳酸菌(善玉菌)を腸に増やさなければなりません。
しかし冒頭の条件がある限り、ただ食べるだけでは善玉菌は増えません。
ですから善玉菌が好む食べものを強く意識して腸に送り続ける必要があるのです。
腸内環境は、育菌と食育の両輪があってはじめて整う道筋ができます。
そしてそれに比例して、身体全体の細菌環境も構築されていきます。
ですから、腸内が基本であることは無論ですが、
口内も皮フも同時進行で進めていくのが、遠いようでも一番の近道だということができます。
私たちがお腹の調子を整えながら歯や歯茎、
お肌を同時にお手入れして健康と美しさを維持するのと同じことですね。