体内で作る酵素を「潜在酵素」といいます。
作られる量に限りがあり、
無駄に使ってしまうと健康を維持できなくなるため、
正しく使うことが大切です。
【潜在酵素】
その①「代謝酵素」
新陳代謝を促す。毒素を解毒する。
免疫力や自然治癒力の活性など、
生きてゆくのに必要不可欠な酵素。
その②「消化酵素」
食べ物を消化・分解して必要な栄養素をとり込むための酵素。
作れる潜在酵素の量が全部で100だとすると、
その範囲内で代謝に使う酵素と消化に使う割合が振り分けられます。
代謝酵素の方が生命に関わる役割があるため、
消化酵素より代謝酵素を多く使えることが理想です。
しかし
◯食べ過ぎたり消化しにくいものを食べる
◯加工食品や食品添加物が入ってくる
こんな食環境だと潜在酵素は消化に費やされ、
代謝酵素が足りなくなってしまい、
そこで消化を助ける食物酵素を摂ることが必要になってきます。
【食物酵素】
生の肉、魚・野菜・果物など新鮮な食材や発酵食品に含まれ、
消化酵素を補助する酵素。
食物酵素で消化を補助した分、消化酵素を無駄に使わず
代謝酵素分が増える、そんなイメージです。
例えば、おろし大根をトッピングするだけで
その食物単体で食べるより10倍も多く酵素が摂れて、
ジアスターゼが消化を助けるのだそうです。
大根おろしトッピングなら気軽にトライできそうですね。
さらに、もうひとつ大事なことがあります。
それは酵素が最も使われるのが解毒処理であること。
わが子たちは、ヒトより圧倒的に多く薬物投与されています。
この解毒処理に酵素がたくさん使われるのは、想像に難くありません。
消化にせよ解毒にせよ、使われ方が偏りバランスが悪くなると、
酵素はいのちの順に使われるようになります。
使われるのが後回しになったところは代謝不足や免疫低下を招きます。
涙やけや目やに、フケや毛のパサつき、脱毛の原因のひとつは酵素不足。
そんな見方ができるかもしれません。
そこで着目して欲しいのが腸です。
酵素の多くは腸で作られていることをご存知でしょうか。
腸内細菌が作る酵素は2,000種類を超え、
肝臓が作る約500種類を遥かに上回っています。
「酵素は歳と共に減るから〇〇酵素を摂ってます。」
それはもちろんいいことです。
しかし重要なのは、
「必要不可欠な酵素の大半はわが子の菌が作っている」ということなのです。
腸に棲むわが子の菌を増やし、菌が作った酵素を大切に使う。
大切に使うために助けを借りるのが食物酵素。
そんなふうに意識を変えれば、
最も有効に酵素が使える身体になっていくのではないでしょうか。