Cara lab

BLOG
腸のおはなし

2021.12.20

交感神経と副交感神経が交互に働いてこそ健康でいられる

ストレスを感じると自律神経はバランスを崩し、交感神経が優位になります。

すると身体は副交感神経を働かせ、

○血圧や心拍数を下げる
○胃液や唾液を出やすくする
○消化力を高める

など緊張を解く態勢をつくるのです。

実はこのとき免疫力は上がります。
副交感神経優位になると体内にリンパ球が増えるからです。

リンパ球は、不要物や危険物を食べて処理したり、
感染した細胞を攻撃、あるいは抗体を作って始末してくれる白血球を指します。

リラックス状態では体内にウイルスが入るリスクが高まるため、
それに備えてウイルスと闘うリンパ球を増やすのだそうです。

私たちが、お休みになって氣が抜ける(リラックスする)と
風邪をひいたりするのはそういうことなのですね。

それならいいことじゃないかと思うかもしれませんが、
その状態が続くと今度は
「リンパ球が増え過ぎてしまう」
という困った事態が起こります。

なぜなら、リンパ球は闘う細胞ですから、出過ぎると神経が過敏になり、
本来闘うべき相手ではないものを攻撃し始めるからです。

この観点から、アレルギーなどは、
副交感神経優位が続くことで起こる可能性が示唆されています。

また、副交感神経が優位だとエネルギーを使う量が減るので体温は下がります。
体温が下がったままだとどんな不具合が起こっても不思議ではなく、
痒みや腫れ、下痢、痛み(震え)などが起きる子もいるかもしれません。

腸と脳のクロストーク「腸脳相関」で
交感と副交感神経がバランス良く働くには、
良い腸内環境が何より有効なのです。

腸のおはなし一覧へ

最近の記事