抗生剤を飲んでも一時的にしかよくならず、
合う薬も見つからないので困っています。というご相談が多いです。
不具合として見られる、
下痢・赤み・腫れ・痒み・発疹・痛みなど様々な炎症が見られたら、
すぐにでもそれに効く薬を飲んで早く治したいのに、
思うように治らなければ焦ってしまいますね。
実は、この辛く不快な炎症こそが、
わが子たちの身体が持っている
「悪いところに集中して血を送り治癒に向かわせる」
自然治癒力が発動された状態であることをご存知だったでしょうか。
【炎症は自然治癒力の発動】
炎症しているところは、血流を患部に増やして流れ込ませ燃やしている状態です。
そこには、痛みや腫れ、熱を持ち、出し尽くすからこそ治癒に向かう
自然の厳しいプロセスがあります。
夜中に何度も小出しに出す粘液便、
食欲消失・痛いポーズ・赤く腫れて痒そうな皮膚を見て、
何か悪いことが起きているのでは?と病院に行くのも当然です。
でも、ひどい状態の時でも検査ではこれといった悪いところもなく
「薬を出しておきますから飲んでみてください」
になることが多いのではないでしょうか。
ここから薬が効かないことに話を進めていきますね。
今の医療の考え方は炎症ならば全て止める対処がなされるため、
下痢止めや消炎剤、ステロイド他が当たり前のように処方されます。
では薬を飲めば症状は「治る」でしょうか?
【薬を飲めば治癒力は止められる】
薬が体温を下げることはよく知られていますが、それは、
「治そうと燃やしている火を消し、新陳代謝させず身体を冷たくする」
ことだからです。
燃やされず冷やされるのですから治癒することはありません。
ではどうして飲んだ時は元氣になるのでしょう。
【薬学の発達で生まれた強い薬が治癒を妨げる】
効きめの強い薬ですぐに炎症(治癒力)は止められるため、
不快な症状が表面的になくなり、それで治ったと錯覚してしまうのです。
しかしそれは、修復するための治癒力も使えないということであり、
症状を抑えると同時に病気そのものを根本的に治せなくする対処だともいえます。
「治癒のプロセスにおいては修復するために
血流を増やして集結させなければならず、そこで必然的に炎症が起こる。
辛いけれども、あるところまでは我慢しなければ治るものも治らない。
薬を用いた場合、治癒力を止めるため根本的な治癒は妨げられる」
不快なことだけ取り除いてくれてなおかつ、病そのものは治したい。
は通用しないという、この事実だけを心に留めておきましょう。
その上で、症状の出方が辛くQOLが著しく落ちている時は、
いくらか止めつつ治癒力も継続させる投薬(劇的に効かない薬の意)を
選択するなら大いにアリではないでしょうか。