体内に溜まるゴミを排出するとき、
もっとも使われるルートは大腸が作る便です。
食べ物を消化管で分解→消化→吸収した後、
大腸が残りカスで便を作って肛門から排出しているわけですね。
しかし、食べた分に対して必ず完璧に排出できるわけではありません。
なぜなら、大腸が持つキャパシティにもそれぞれの限界があるからです。
ここで問題になるのが食べ過ぎです。
その子の大腸が働けるレベルを超えて食べ過ぎの状態になると、
全てのカスを便にまとめることができなくなっていきます。
そうすると残ったカスは腸の壁にこびりつきます。
そこからは口内の歯石をイメージしてください。
歯石がどんどん上に重なり合って分厚い化石の塊のようになりますね。
同じことが腸壁にも起こり、大腸はあっという間に汚れていきます。
こうなってくると腸内環境は間違いなく悪化します。
見える口の中は気にしてチェックできますが、
見えない腸内は意識もチェックもできない分、
気づいた時には悪玉菌だらけになっているというわけです。
そんな状態になると免疫細胞の棲家である小腸の細菌も働けなくなり、
免疫が機能しないためどこが病気になってもおかしくない状態になります。
いつもの便をよく観察してみましょう。
大腸がきちんと処理できていれば
✔︎ほとんどにおわない
✔︎ふわふわでしっとり
✔︎するする気持ち良く一本で出る
✔︎持ってもほとんど跡がつかない
このような便になるはずです。
そんな便ではない、あるいはどこかが炎症していたり
何かしらの不具合が切れない状態なら
与える量を見直しても良いのではないでしょうか。
ちゃんと出すためにはしっかり食べなきゃ!と考えがちですが、
与えただけでは片手落ちになってしまいます。
「与えて出すまでが健康づくり」と踏まえ、
与えた後で出てくるものと相談・判断しつつ
それぞれの大腸の個性に応じた量を見極めること。
そして、栄養として吸収されたりゴミを排出できるように
その子の善玉菌を育てることが絶対に必要なのです。