Cara lab

BLOG
腸のおはなし

2021.04.19

胃腸の休息は肝臓の疲労も癒すおはなし

デトックス期に胃腸の不具合が起き、自ら食べなくなるまでは、
どの子も普通にごはんを食べていると思います。

いつものように食べられたとしても、
この時は消化機能が落ちているため食べ物が胃腸に滞在する時間が長くなり、
消化し続けなくてはなりません。

そうすると、通常、消化のために用意されているエネルギーを
超えた消費量になってしまい、疲労回復に回すエネルギー不足で
体調の戻りが悪くなります。

実はこの時、疲れが溜まっているのは胃腸だけではありません。
肝臓も同時に疲弊しているのです。

消化吸収された栄養素は「門脈」という血管を通して
肝臓に運ばれます。

栄養は血液(血流)が全身に酸素と共に運んでいますが、
腸からすぐに血液に流れずわざわざ肝臓で
ワンクッションを置くのはなぜでしょう。

それは、栄養素を体内に取り入れやすい形に作り変えたり、
身体に害をもたらすものを無毒化したりする必要があるからです。

そうすると、胃腸が消化活動を続けている限り
肝臓も働き続けるというわけですね。

肝臓にある血液のほとんどは小腸から送られるものなので、
本来なら、無毒化する作業は肝臓に送られる前に腸で行われます。

しかし、消化や浄化機能が衰えた腸はその役目を果たせないまま、
汚れた血液を肝臓に丸投げすることになります。
受け取った肝臓は、汚れた血液の処理に追われて悲鳴をあげる、
それが肝臓数値の悪化です。

胃腸と肝臓の疲労蓄積は「肝脾不和」といい、
お互いに悪影響を与えながら不調を様々な箇所にもたらします。

季節の変わり目の不調は、元を正せば胃腸や肝臓の
強制労働に端を発していたのですね。

そう考えれば腸内環境をどれだけ整えておくかで
全身の健康レベルが上がり、気候による体調不良をも身体の浄化として
活かしてあげられるかがお分かりいただけるのではないかと思います。

腸のおはなし一覧へ

最近の記事