乱高下が続く天候の中、嘔吐や下痢、
食欲不振に皮膚の痒みと、不具合が続く子が増えています。
これらの多くは春の始まりに自律神経が乱れることに関係しています。
冬の間、気温の低下でよどみ滞っていた血流。
それが急に暖かくなると緩み始めて勢いよく流れ出そうとします。
そうした時に血を蓄え、氣の流れを整えて
自律神経の働きをコントロールしている肝臓が
しっかり働いてくれればダメージは少ないのですが、
実はこの肝臓自体も春先に機能が低下すると言われています。
もうひとつ。
春は冬に溜め込んだものを体外に排出する、
一年のうちで最もデトックスが進む期間です。
もちろんこれを止めることはできず、
むしろ体内ゴミを出さなければ汚れは全身に広がって病気の元を作ります。
芽吹こうとする「春」に身体を合わせられなければ揺れは大きくなります。
辛い不具合が多い子は「春はしんどくなるよ!綺麗な血液を
作って肝臓をできるだけ強くしておこうね!」のサインだと思ってください。
もちろんやるべきことはお腹を元氣にすることです。
胃腸は「氣血生化の源 : きけつせいかのげん」と言われ
「氣と血」のどちらもが胃腸で作られることを示しています。
血液の元はタンパク質や鉄分。
すなわち、食べたものをしっかり消化し、
わが子の乳酸菌=善玉菌が分解吸収してこそ作られるものだからです。
そうして質の良い血液をたっぷり作ると同時に
肝臓の解毒の負担を減らさなければなりません。
実は、解毒は肝臓より先に腸で行われます。
腸で解毒しきれなかったものが肝臓に送られます。
肝臓を弱らせたくないなら強くたくましい腸力が必要なのです。
自然環境を考えたときに、これから先もそうそう
過ごしやすい春夏秋冬が訪れるとは考えにくい今、
免疫を司る菌活は欠かせないものになると思います。