夏の疲れもまだ取りきれていない中、
寒暖差が大きくなる秋の始まりを迎え、
体調を崩している子が多いのでないでしょうか。
今日は気象病から見えてくる、
「自律神経の働き」について考えてみたいと思います。
「自律神経」は昼、又は動の神経と言われる「交感神経」と
夜、又は静の神経と言われる「副交感神経」の2つの神経が
バランスをとりながら、一秒も休むことなく身体を調整してくれています。
この中で、気圧が低下した時に自律神経のバランスが変わり、
わが子に様々な不具合が起こる状態を「気象病」と呼んでいます。
気象病は、わが子が
◯呼吸をすると酸素が薄いこと
◯内耳に加わる圧力がいつもと違うこと
◯目に入る光が少ないこと
などで「気圧が低下した」と認識することから始まります。
気圧が下がり酸素が少なくなると、
自律神経は「活動するにはエネルギー不足」と判断して、
副交感神経の働きを強めます。
ここで心身共に休息をとり、エネルギーを蓄えようというわけですね。
この時は、細胞の中にある水分も膨張したり、
血管が拡がったり排出機能が高まります。
そのため涙(涙やけ)が増える、咳が出る、
てんかん発作が起きやすくなる、嘔吐したり、軟便下痢になる、
元氣がなく寝てばかりいる、ずっと手足や身体を舐めている、
などが起きますが、これは、自律神経が正常に働いたからこその反応だといえます。
今しばらくは消化の良い回復食などにしましょう。
そうしてあげても、嘔吐したり軟便下痢があると思います。
慌てずに「頑張って出してるね!えらいね!」と褒めてあげてください。
乳酸菌生産物質をお持ちであれば、肛門を拭いたり塗ったりしてください。
出来るだけ静かな場所で、ゆっくりと寝かせてあげましょう。
乳酸菌生産物質を多めに摂ると、深く質の良い眠りが得られます。
手足その他を舐めるのも、自身を落ち着かせて癒しています。
すぐ注意したりやめさせたりせず、ある程度までは見守りましょう。
携帯に気圧アプリを入れれば、事前に変動がわかります。
低下する前に心構えができてありがたいですね。
何かが出る時は身体を調整している時。
出てこそ次の新たな身体を作る準備が整います。
頑張るわが子を、褒めて励まし乗り越えましょう。