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腸のおはなし

2020.09.19

薬が必要な身体に賢く使うおはなし

薬は食物栄養学的にいうと「毒物劇物」です。

もし、先生から
「はい!では〇〇ちゃんが早く良くなるようにこの毒物を出しますね。
ご飯は食べなくても、これはきちんと飲ませてあげてくださいね〜。」
と出されたら、なんのためらいもなくわが子にあげられるでしょうか。

そんなことから「毒を出します」なんていうのは気が引けるので
「薬」という言葉に言い換えられているわけです。

そもそも、薬を服用するのは体内の化学(酵素)反応の何かを止める、
あるいは無理に起こさせる行為ですから、身体が不自然な状態になる可能性は否めません。

また、あくまでも対症療法なので、
現れている数値や画像・症状に基づき何を処方するかを見立てます。

そうした時、身体の中の全てを把握することは不可能なため、
大元の問題がどこにあるかはどうしても後回しになってしまいます。

出された薬を飲んだために、ならなくてもいい病気「医原病」に
わが子が罹ってしまった経験があるお母さんもいらっしゃることと思います。

それほど薬はおそろしいものであり、飲んだことで健康にはなれません。

とはいえ、免疫が下がったために症状が出たと考えたとき、
自分の力で自然治癒を目指すなら、ある程度の時間がかかります。

それがいつ治るかわからないのは不安だし、
その間に悪化したら困るからすぐにでもどうにかしたい。
そう思うのも当然だと思います。

また、時期的な影響を大きく受ける疾患などは、
その時期だけでも飲ませようかどうしようかと悩むお母さんも多いでしょう。

そこで、薬の飲み方と使い方の意識を変えてみてはどうでしょう。
コツは「飲むなら短期決戦。なおかつフォローを怠らないこと」です。

食べ物の投稿でも触れましたが、
身体に入れるもののほとんどにメリットとデメリットがあります。

ざっくりいえば薬物投与のメリットは
辛い状態が薬で抑えられること。
デメリットは
身体の調和を乱して良い菌まで殺される場合があることです。

この2点を踏まえた上で、ここぞという時に短期で使い、
メリットがデメリットを超える飲み方を心がけましょう。

「薬を飲んだら治る」ではなく
「化学物質を一時的に取り入れて症状を抑える」考えにシフトすれば
次に取り組むことは見えてきますね。

そう。薬で症状が緩和されたら、次に取り組むのは身体を戻していくことです。

「薬で症状を抑えた」ことは
「本当に治った」ことではありません。

食養生しながら腸内環境を整え、
化学物質で調和を乱した身体を元に戻していきます。

解毒した不要なものを出して、ゆっくりゆっくりリカバリーします。
「すぐに元通りに!」なんて、くれぐれも焦らないでくださいね。

わが子の体内で棲みついている細菌たちは、
どんなものが入ってこようと、そして体内で何が起ころうと、
それを頑張って処理しつつ、よくなろう・元氣でいようと働いています。

だから、出来るだけ薬を飲まずに済むためには、
その細菌たちを大切に想い、存分に働ける腸内環境を作っておくことが望まれます。

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