『身体は食べたものでできている』 という話になると、うちの子が健康でいるためのいいご飯や食材は何?と、何を食べればいいのか、あれとこれとではどちらがいいのか。から話が始まってしまいます。
もちろんそれはとても大事なことです。しかし「入れる」と同じかそれ以上に「出す」ことが重要です。
「食べたら出すこと」は身体の仕組みに備わっている自然の流れですが、生きる上で一番エネルギーを使う作業であり、出せて始めて完結するわけです。
だから、優れた栄養を口から入れたとしても、副産物である老廃物(毒素) を排出するエネルギーが足りなければ、体内に溜まり疾患の元を作ると言われています。
例えば、たんぱく質なら消化後、代謝の副産物として尿酸が発生します。これを排出しきれなければ、溜まった尿酸は体内のミネラルや化学物質と結合して自己免疫疾患 を引き起こしたり、最悪、ガンになる可能性もゼロではないのだそうです。
となれば、食べ物の栄養素を吸収した後、余分なものを速やかに排出する力をつければ、自己免疫力を最大に引き出す原動力となるわけです。
そのためには、腸内環境を善玉菌優位に整えなければなりません。
腸内が悪玉菌優勢になってしまうと、食べたものを腐敗させ、有毒物質を発生させて全身にばらまくため、細胞は腐って死滅するものも増えることになります。エネルギーを蓄えることなど無理なことは容易に想像できますね。
整った腸では蠕動運動が正しく行われ、うんちがスムーズに出るようサポートしてくれます。きれいな腸になっているかどうかはうんちで判断しましょう。
「適度な量で臭わず、ふわふわでしっとりした、跡のつかない気持ちよく出たであろうもの」が善玉菌リッチなうんち です。それがしっかり出ていれば、毒素が溜まることも病気の元になるものが作られることも減るでしょう。
また、善玉菌は乳酸や酢酸等を作り、腸内を酸性に保ってウィルスや毒素の侵入を防いでくれますから強い免疫も保たれ、命に欠かせないビタミンや、幸せ物質なども作ってくれるのです。
健康で幸せをいつも感じていられる子。それは、お母さんが願ってやまないわが子の姿ではないでしょうか。その状態を早く作ってあげるには、できるだけ元氣なときから腸内環境を整えておきたいものです。
どうか「何を選んでどう与えるか」と同じくらい「出せるエネルギーと強い免疫を作ること」に意識を向けてあげてください。