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腸のおはなし

2020.05.11

お母さんの焦りや不安がわが子の免疫力を下げているおはなし

日々のカウンセリングをさせていただく中で、内臓疾患や自己免疫疾患、アレルギーなどのために投薬治療を頑張っている子には胸を打たれます。

どうにか良くしてあげようと焦り、悩み、苦しむお母さんの気持ちにわが子はとても敏感です。
そして残念ながら、その不安や焦りは伝染してしまうのです。

悲喜交々の感情は脳で感じていますが、その物質を作る工場は、実は腸の中にあります。

ドーパミンは歓喜、興奮、愛、希望を伝える働きがあり「幸せを記憶する物質」です。

セロトニンは、心や自律神経をコントロールする働きがあり「怒りを鎮めやる氣を起こさせる物質」です。

またセロトニンがたくさん作られる副産物として作られるのがメラトニンです。「熟睡を促す睡眠ホルモン」で活性酸素を除去する働きも持ち合わせ、老化を遅らせてくれるありがたい物質です。

なぜ、それが腸で作られているのでしょう。

楽しいことでも、悲しいことでも感情に変化が起きると、脳は刺激を受けてPOMC(プロオビオメラノコルチン)というタンパク質を作ります。

楽しい、嬉しい、安心している時にはこのPOMCが、腸の中でドーパミンやセロトニンの善玉菌に分解されます。それがNK細胞などの免疫細胞を活性化して免疫力が上がるため、病気にならない身体を作ります。

一方、悲しい、辛い、苦しい想いの時にはアドレナリンやノルアドレナリンなどの悪玉菌に分解されてしまうのです。善玉菌が減ることで悪玉菌はさらに増加し、腸内フローラは崩れっぱなしになります。当然免疫力は低下し、少々のことで下痢や炎症 などが起こります。

先生に言われた通り薬を飲み、ご飯にも気を遣い、勧められたサプリも与えてはいるけれど思ったように良くならない。数値も元に戻らない。それでお母さんが焦り、悩むとわが子の氣も落ち込みます。落ち込むだけでも腸内細菌は激減する上に、脳で作られたPOMCが悪玉菌に分解されてしまえばお母さんの望む改善にはますます繋がりません。

病気になったのは免疫力が病気力に勝てなかったからであり、治す方法は、その免疫力を病気力に勝つボーダーラインのところまで戻すことだけです。

その間、妨げになるものを取り除くために必要な薬だけを使い、負担になる恐れのあるものは取り入れない。そうやって免疫を司る腸内環境 を元に戻すのが理想です。

お母さんにできることは、わが子の身体とそれを生かす菌や細胞の力を信じ、菌活で腸の中を善玉菌でいっぱいにしてあげること。

腸が幸せ物質を作ればいつも安心していられるし、しっかり眠って身体を浄化できるのです。

「病は気から」わんちゃん猫ちゃんも同じです。「大丈夫だよ!」の力強い言葉と優しい笑顔で安心できれば、善玉菌が増えてわが子のNK細胞は強くなれるのです。

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